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超−1講評の感想とか
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 超−12007開催。  一年ぶりですね。  今年もコンプリートできたらいいな。


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cho-kowa@hotmail.co.jp

58番

 はい、最後は「お面」の58番さんです。
 応募総数は20話。その内+3を11話、−3が3話です。ヒット率は6割。なかなか私好みの怪談が多かった。
 「まじない」「孫太郎虫」「異臭」なんて、モロ好みでしたもん。
 投稿は3月から5月まで満遍なくされてまして、この方も最初から随分と書き慣れている印象を受けました。
 初投稿の「まじない」次いで「孫太郎虫」。ほのぼのとした怪異で好スタートを切り、「お面」でかなりインパクトのある怪談を披露。しかもこの「お面の表現は個人的に「実に巧い」と感心したものです。
 >血液を雨水で希釈したかのような薄赤い液体
 もうね、これが目に浮かんで困った困った。雨水で希釈って表現、なかなか出ません。
 それから珍しい体験談として「鳥の人」。他にも異国での体験談がありましたが、なぜがプラス評価したのはこの「鳥の人」のみ。不思議な時間旅行が違和感無く伝わってきて、当時病院として使われていたんだな、とすぐ分かりました。しかも出たのが亡くなった患者じゃなくて手当てをしていた医者の方、というのが面白かったんですよ。
 「花終わる闇」はこれまた異質なそれでいて綺麗な怪異。でも、良く考えると怖いんですよね。
 そして忘れちゃいけないのが「ワイシャツ」と「浮気」。←「超ー1本」候補
 「ワイシャツ」で奥さんが旦那の浮気を確信したというので、これは後日談があるに違いないと踏んでたら、出てきましたよ。
 でも、これは一話づつでも全然問題ない、単独の話としてもいけるというのが巧いよね。2話合わせたら面白さも異様さも倍増という作りが素敵でした。
 「異臭」なんて、タイトルから思い浮かばないトンでもないモノが出てきたし。しかも風呂の掃除中でしょ。
 実家が似たような作りだから、完全に絵が浮かんできて「窓越しに見えたらあのフェンス越しだ」とか勝手にイメージ膨らまして怖がってました。日常の怪異はホント、身近で起きそうでたまらん。
 こうして振り返ってみると58番さんの作品は、子供が体験した「唄声」「串カツ」や「御伽草子」「丸いもの」等身近な怪異から「イタ電」人の怖さ(これは怪異も然る事ながら話者の性格が怖い)、「繰り返し」というドッペルに「宿題」の妖怪と多岐に及んでいて、取材対象もそれ相当に広いと思わせます。
 「繰り返し」なんて凄く珍しい話じゃないですか。
 文体はとても丁寧。回を追う毎に更に文体がこなれたのがよく分かりました。そして、「ワイシャツ」「浮気」といった構成もできる、読み手を飽きさせない技も持ってます。
 今後、取材を重ねていき作品を書きつづけるとしたら充分大化けしそうな予感がしますね。
Category(作者講評 2006)| Coment(0)| Track back(0) | EntryLink2006-06-23

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