17番
17番の作品は53話。取材力は素晴らしい。
さてこの53話に対し私は−3を21話、+3は19話。意外と私個人のヒット率は低かったんですね。こればっかしは好みだから仕方ないんんです。すんません。
でも逆にいうと、当たった時はど真ん中でした。だって凄く印象に残った話が多いんですよ。
なんといっても流石に53話も取材されただけあって内容が「帝都首塚奇談」から「誤爆」に「髷切り」と、なんともバラエティーに富んでます。
異色作では「炸裂塩」「てるてる坊主」「黒いポリ袋」「赤不浄・黒不浄」。無国籍というかなんというか。無難な平均点を狙わず、あえて勝負に出たって感じかな。
でも今上げた話は全部内容を覚えていて、私は人に話せる。そして「超−1」読者は皆さんタイトル聞を聞けば「ああ、あれね」って思い出せる話だと思う。これは大きなプラス評価ですよ。インパクトある話を何本も出してると言う事ですから。しかも回を追うごとにスキルがアップしている。これは特筆すべきことじゃないですか。
読者のニーズをちゃんと肌で感じ、次回作に活かせた。
これは主催者が狙ったとおりの成長ですよね。文体も取材対象も希望通りに近づく努力を怠らない。臨機応変に対応できるって、言うほど簡単じゃないから。しかも53話も発表したんですよ。コンスタントに#1から#3までずっと。継続は力とは言いますが、行うは難しです。
なんかね、この取材力の数見た時に17番さんの「作家になるぞ」という思い、「絶対なりたいんだ」と言う熱い気持ち、願いが凄く伝わって来たんですよ。「願い」「思い」が数になって表れたと。
加藤氏も言ってたでしょ「早く出せ。ドンドン出せ。出し惜しむな」。それは持続力、貪欲なまでの取材欲、それを指してるのではないかと、受け取れましたから。
そして講評を書いていて感じたのは、自分が付けた数字評価は同定後の総合講評では関係ないということ。巧く言い表せないのもどかしいんだけど、例えば「成就岩」は私はマイナス評価だけど総合評価でみると「こういった視点からも話が書ける」人なんだと言う事が分かり、「やばい反応」ではお遊びもできるんだと分かる。「誤爆」では短編で怪談落語だって書けちゃいますよと。「見鬼」「首」「鈍い方々」ではこういった人とも知り合いで、他にも色々と人脈はありますということ。
で、詰まる所私が言いたいのは「17番さんはこれからも怪談を書きつづけられる根性、熱意」があると言う事です。
こんなにネタを吐き出して息切れしてないか。息切れしたっていいじゃないですか。一休みして息を整えてまた動けばいいだけです。
取材体験者は苦労が分かるから、報われた時の喜びもよーく知ってるんですよ。
Category(作者講評 2006)| Coment(0)| Track back(0) | EntryLink2006-06-18
コメントは投稿されておりません。